2013年8月31日土曜日

日立市の里山で研修


我が会派 新政会では、丸岡の竹田地区の在り方について積極的に取り組んでいます。

昨年のグリーンツーリズム全国大会で坂井市とご縁ができた

日本のグリーンツーリズムの指導者である東洋大学の青木辰司教授とも連絡を密にし、

前向きに交流して学習を重ねているところです。

その青木教授のご紹介で、茨城県日立市の廃校利用の場と民泊・農業体験の先進地を

平成25826日(月)と27日(火)の2日間で視察しました。

朝の7時前に坂井市役所を出発して、ちょうど正午頃に日立市に到着。

日立市の農林水産課と観光物産課の出迎えを受け、

まずは、日立市の久慈が浜漁港にある「おさかなセンター」をご案内いただきました。



日立市は海に面して南北に約20キロと細長く、面積はほぼ坂井市と同じ位ながら、

人口は約20万にと、坂井市の倍です。

ご存知のように大企業「日立」のおひざ元で、いわゆる企業城下町です。


 
「おさかなセンター」は最近リニューアルして、道の駅のような役割で

久慈が浜地区の活性化をはかるイベントに力を入れ始めています。
 
 
次の視察先の予定時間が午後3時だったので、別に一か所立ち寄ることになりました。

それは、日立中心市街地を見下ろす「かみね公園」にある

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階建てのおしゃれな外観を持つ「吉田正音楽記念館」でした。

 
 


昭和歌謡の代表的な作曲家吉田正さんは日立市のお生まれだとは知りませんでした。

今世間で評判のNHK朝ドラ「あまちゃん」に取り上げられ、

改めてスポットを浴びた「いつでも夢を」の作曲者です。

僕がバンドでよく歌う「黄昏のビギン」も吉田さんだったんですね。

居心地のいい資料館でした。

視察初日の目的地は日立市の市街地から20分ほど内陸に入ったところにある

高原地区の「たかはら自然塾」です。


 
 


高原地区は人口が約350人ほど。家数は150軒くらいだそうです。

この地区に設けられていた高原小学校はかつて150人ほど在学者数がありましたが、

昭和50年代には約40人くらい平成17年ころには9人ほどになり、

先生の数と児童の数が同じになる事態になり、地元の人たちには悲しく思いながら、

平成19年3月をもって廃校となりました。

しかし、地域の人たちの交流の場でもあった小学校を

何とか地域の活性化に役立てられないかと,

閉校の前年から「施設利活用方策地元地域検討会」を発足させて、公的にアイデアを募りました。

閉校してからは地元の検討会に、日立市役所の庁内の委員会が議論して、先進地を視察。

「農林業・自然体験型宿泊施設」と決定して、整備に踏み出しました。

施設の整備にはプロポーザルを実施して民間のアイデアを取り入れる手法をとりました。

平成21年2月に工事着手、平成21年8月に完成です。

 
 
 
 
 
 



オープンから2年間は直営方式をとり、3年目からは地元の検討会が進化した

「たかはらグリーンツーリズム推進会」が指定管理者になって運営しています。
 
施設内の見学をしたとに、川を挟んだ向かい側にある「カジカの養殖場」を見学しました。


 
 
 
カジカの種類は仲間は7種くらいあるらしく

九頭竜川にいるアラレガコはカジカの仲間。
 
夕食を兼ねた交流会には地域の方々がたくさん集まってくれて、楽しく交流しました。

 


お料理はあれこれ地元のものを使った美味しいものがありました。

このパチリはその一部ですが、手前はコンニャクの冷たい味噌田楽。

奥はカジカの唐揚です。初めて食べましたが、思ったよりも癖はなくやわらかでした。




ところで、今回の意見交換や質疑応答を通じて感じたことですが、
開設に当たってソフトメニューを優先して考えて、
ハードの整備はそれに沿っているところは感心しました。

しかし、この「たかはら自然塾」の利用者は、日立市内からの方々がほとんどです
 
この施設の存在を積極的に外に向けて発信していないこともあるのかなとおもいます。
施設の利活用として合格点は上げられますが、今後、この施設が発展するには、
運営する人たちが外に目を向けることが大事かと思いました。
竹田小中学校の利活用に当たっては、外から人招く方策を工夫しないと、
将来的な発展は難しいと思います。
その日は「たかはら自然塾」の宿泊室に新政会の6人は宿泊しました。



翌8月27日は午前8時30分に「たかはら自然塾」を市役所の方々の車で出発して、
午前9時過ぎに日立市中里地区にある「夢ひたちファーム なか里」を訪問しました。


この施設は梶山明子さんというスーパーおっかさんが平成15年から立ち上げた農業体験
を通じて都市住民との交流を図るものです。近年民泊も行っています。

まずは県道沿いにあるピザ工房へ。ここで梶山さんから施設の説明を受けました。

 
 
ピザ窯は最初は露天でしたが、後日に、屋根をかけ囲いをして小屋になったそうです。
利用者の予約で稼働します。

 

民泊できる本部は川遊びのできる川の傍に設けられています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
梶山さんは、常に新しいチャレンジをしています。野菜のごみを利用できないかと考え、
ピクルスに加工して、高級感を演出して売り出しています。

 
帰りにはブルーベリー畑で摘み取り体験をしました。
この施設で感じたことは、一人の平凡な主婦がちょっとした気かけでスーパーおっかさん
に生まれ変わる不思議です。ただし、70歳までと自分で決めているそうです。
後継者の育成に頭を痛めそうと言ってました。

一人で頑張っているからの心配だと思います。
やはり、一人でどんなにいいアイデアを持って取り組んでも、
一人でできることには限界があります。
法人として役割にあった人数を確保して、

役割を分担して事業を運営することが大切です。
竹田でもソフトメニューが決まったら、役割と仕事量をシステム化して対応すべきです。
今回の視察でも多くのことを学ぶことができました。
竹田の振興計画に生かさなければいけません。

 
帰りに、国民宿舎として全国一の宿泊率を誇る「鵜ノ岬国民宿舎」に立ち寄りました。
 
眺めはいいし、建物も立派でこれで1泊2食10000円弱なら、人気なのも納得です。
 
 
岐路は日立駅からです。
 
最後に書き加えなければならないことは、日立市の職員のもてなしが最高でした。
 
本当に感謝します。ありがとうございました。
 
 
 

2013年8月1日木曜日

坂井市内の民間保育園長と懇談

坂井市では、保育園と幼稚園を合わせた幼保園化を進めようと計画しています。
 
この問題を考える上で、民間の保育園ではこの事業をどのように考えているのか
 
坂井市内の13の民間保育園の代表者の方々のお集まりいただいて
 
新政会議員6名との懇談会を催しました。
 


 
 
職員の人件費の問題や補助金のありかたについて
 
生々しい現状をそれぞれの園長さん方が語ってくれました。
 
今回お聞きしたご意見を整理して
 
今後の子供のための福祉、教育の問題に活かしたいと考えます。

坂井市観光連盟事務局長を訪問


 
新政会では、市内の各所へ出向き、現場の声を聴く作業を行っています。

去る6月5日には、広瀬潤一新政会副会長、伊藤聖一政調会長、
 
橋本充雄幹事長、上出純宏広報担当の4名で東尋坊観光センターへ出向き、
 
坂井市観光連盟事務局長三原正太郎さんから坂井市の現況と課題を聞き
 
観光行政の方向性について議論しました。