2013年2月21日木曜日

玉名市・熊本県庁・南九州市を視察


平成25年2月13日(水)~15日(金)の3日間で


熊本県と鹿児島県へ視察に出かけました。

初日は午後2時30分に熊本県玉名市役所へ到着。

玉名市は熊本市の北西部にあり人口は約7万人。

平成17年10月に玉名市、岱明町、横島町、天水町が合併して、

金峰山系から菊池川がそそぐ有明海まで自然豊かな田園都市になりました。

九州新幹線鹿児島ルートの開業にともない新玉名駅ができて、

熊本県北の拠点としての街づくりが進められています。

ここでは、3点について研修しました。

 総合計画後期基本計画を平成23年度に終えているので、


平成25年に策定を予定している坂井市との比較をしました。

ここではアンケートの分析において満足と度と重要度の相関分析が計画策定に

効率よく活用されています。そこは坂井市より優れていました。


 アウトソーイング計画については、
総合支所を支所に縮小した経過と方法論について勉強しました。
 
 防災計画においては、防災メールの取り組みが平成18年から取り入れています。


比べて我が坂井市は、いまだ防災メールを取り入れていません。
と、視察の要点を一つずつ挙げておきます。


 
 


  二日目、14日の午前中は熊本県庁での研修です。

ホテルから県庁まで行く交通手段に路面電車を使うハントタクシー班に分かれて移動しました。

 
 

熊本市内の観光に携帯で読み取るシステムを使っています。

それにしてもどこにでもクマモンがいます。


 
熊本県庁。今は葉のない銀杏の木が枝をさらしていますが、

秋には美しいんでしょう。


研修目的の第一点は、高校再編の取り組みについて。

 
 

県庁での研修は我が会派の田中哲治議員の従弟である

内野県会議員を窓口にしましたので、うちの議員も研修の場に立ち会いました。

このパチリでは右端の方です。

熊本県では、高校再編にあたっ最も重視しているのは地元との対話です。

そして、必ず目的の地域に準備室を設けています。

さて、福井県はどうか。

開校を約1年後にして、地元との会話も少なく、準備室を設けるとも聞いていません。



第2点目は熊本県の防災計画について。

これもまた詳細に練られています。

九州にある玄海と川内の原子力発電所から100キロ離れているのに

原子力事故を想定しています。


〆にクマモンを中心に記念撮影です。

 

三日目、15日の午前中は南九州市。その中心地は知覧という地名で有名です。

 

南九州市での研修項目は、空き家の利活用について

 

南九州市は平成19年12月に 知覧町、川辺町、頴娃町が合併して誕生。

薩摩半島の南部に位置し、東シナ海に面しています。

平成24年4月現在人口は39138人 議員数22名。

一般会計の当初予算額は、約200億円。

 
南九州市が空き家の利活用に取り組んだのは、極端に人口の減少しているからです。

平成12年に3町を合わせて44137人だったものが12年後の平成24年10月には

37814人になってしまいました。

 
そのために定住(従来の人口を減らさない)と移住(市外から人を招く)の対策を講じました。

 
定住移住への取り掛かりは空き家情報登録制度を設けて、

促進を図るために、各種事例ごとに補助金制度も加味しています。

 

坂井市としても、真剣に定住移住政策に取り組まないと、少子高齢化の波にのまれて

人口は減少の一途をたどります。南九州市の例を研究すべきだと感じました。



2013年2月2日土曜日

民宿魅力アップ研修会参加及び健康都市宣言について視察

1月30日と31日の両日、東京方面へ

会派の橋本議員、田中議員とともに勉強に行きました。

30日は東京の近くTKP大手町カンファレンスセンターというところで開催された

「農林漁家民宿魅力アップ研修会」に参加しました。

これをコーディネートしているのが

東洋大学の社会学部長青木辰司(あおきしんじ)教授です。

青木教授は、先般、福井県の各所で開催された

「グリーンツーリズム福井大会」の際に、

坂井市の竹田地区を会場にしたブロック会においでになり、

グリーンツーリズムのなんたるかを授けていただきました。

その青木教授がこの研修会の最後に講演をされるとあって、東京まで出かけました。



まず冒頭は、民宿に泊まった人からのアンケートを整理分析したデータについて

電通の方から解説をもらいました。






その次は福島県の会津で観光の仕事をされている女性が、

キャッチーな顧客へのアピール方法についてレクチャーです。

これはその資料のパーツです。観光の時代の移り変わりを図にしてます。



そして、各地の実践事例の発表です。

熊本県の南小國町、岐阜県の郡上市、埼玉県所沢市の民宿を営む方々から

独自の運営について説明がありました。

パチリは埼玉県の所沢市で古民家付き貸し農園を経営されている若い起業家です。



研修会の〆は青木教授の出番です。

その話は、熱くて理路整然として分かり易く、また、説得力のあるものでした。

今回、青木教授とは議員3名との懇談の時間も取れ、

坂井市の諸問題について意見交換ができました。

いずれ、坂井市のグリーンツーリズムについては青木教授が導いてくれるでしょう。



1月31日は神奈川県の大和市へ足を運びました。

大和市は、東京から約1時間、横浜から約20分という立地にあるために

人口がどんどん流入して、市制スタート時は約3万くらいだったのが、

50年強を経過して約23万人に膨れ上がっています。

春江町くらいの面積ですからかなり人口密度も高く、まだ増え続けているとか。

そんな住宅都市の大和市は平成21年4月に健康都市宣言をしています。

それはそのまま総合計画とリンクしていて、総合計画イコール健康都市実行プログラムです。

それは3つの柱からなり、「人の健康」「まちの健康」「社会の健康」となっています。



通常、我々は健康と言うと「身体」のことしか発想しませんが、

大和市では「人」のみならず、「まち」「社会」と広い視野に立って、

「健康」と言う言葉をとらえています。

坂井市でも健康都市宣言をして政策を具体化してほしいんですが、

ぜひ参考にしたいものです。