2013年1月18日金曜日

高知市須崎市、丸亀市を視察

平成24年7月2日(月)3日(火)4日(水)の3日間で

四国方面の視察を行いました。

調査目的は次の通りです。


 高知県高知市:①防災行政について


             ②土佐山百年構想

             ③高知街ら・ら・ら音楽祭


 高知県須崎市: クリーンエネルギーのまちづくりについて


 香川県丸亀市:①給食の地産地消について

             ②骨付き鳥のブランド戦略について

             
調査参加者: 山本洋次、山田 栄、木村 強、広瀬潤一、橋本充雄、伊藤聖一

         田中哲治、上出純宏、古屋信二  計 9名 



【高知市】


高知市は、平成17年に土佐山村、平成20年には春野町と合併し、「森・里・海と人の輪 自由と創造の共生都市」を標榜したまちづくりを目指している。平成23年4月1日で 339,323人   議員数 34人。平成22年度一般会計予算1425億8800万円
さて、最初に、防災行政について調査を行いました。



高知市では、「防災人づくり塾」を企画運営して、大地震や水害などの大規模災害に備えて、自主防災組織の活動強化のために、地域の防災力幸寿に貢献できる「災害に強い人」の育成を図るものです。

22年度に全8回の講座、24年度から前期後期に分けて全6回講座を催し、23年度までで964人が修了、防災リーダー台帳に登録しました。受講料は無料。

 今後は修了した人たちのさらなるスキルアップをサポートしたいそうです。



 坂井市ではまだ、自主防災組織の組織率に目を向けている程度ですが、防災リーダーの育成は町づくりのリーダー育成にもなるので、是非検討に値すると思いました。



 次には「土佐山百年構想」について調査しました。

 平成17年に合併した土佐山村は平成24年4月1日時点で人口1044人。約35年後には人口ゼロとなりかねないうえに、高知市の水源地でもあり放置することで高知市の自然環境生活環境に大きな影響を及ぼすことから計画された。

基本理念は“子供から大人まで地域住民から県内外の交流市民に至るまで鏡川源流域の豊かな自然環境の中で学びあい、成長しながら様々な知恵や人的ネットワークを地域に還流させ、新たな事業やソーシャルサービスを興し、持続可能な地域にすること目指す”というものです。

具体的には「まるごと有機プロジェクト」として財団法人夢産地とさやま開発公社を平成23年5月に立ち上げて、BMW技術による堆肥の供給や自社農場による有機生姜の生産、農家サポート事業、有機学びの場・プラットフォーム創出事業、直販所BAL土佐山などでの販売促進事業など、「交流・定住人口拡大プロジェクト」としては、「土佐山アカデミー」を立ち上げて外部からの受講生を受け入れを行っています。

坂井市においても竹田地区がよく似た環境にあり、大いに参考にしたいものです。



最後に、「高知街ら・ら・ら音楽祭について」の調査を行いました。

この音楽祭は中心市街地を音楽ステージにした野外音楽祭。平成14年に第1回が催されて、現在11回を数えます。当初は、国体歓迎イベントの、ひとり一役運動の一環として開催されたものを、市民の自主的な活動によって運営が継続されました。毎年、9月に出演者を公募して開催。音量の問題は各店舗の理解を得ているそうです。資金約300万円はすべて協賛金と寄付金で賄っています。ただし、公募の受付などは市文化振興事業団が窓口になっています。今では秋の恒例行事として定着。

市民が主役の理想的なイベントであり市街地の活性化に役立っているのはうらやましい。坂井市ならば「帯のまち流し」がそれに当たるのかも。やはり、文化活動の活発化は、坂井市に勢いをつけるものです。



【須崎市】



 高知市の西方37キロにある港湾都市。人口は平成24年3月末で24040人平成24年度の当初予算は118億3千万円。議員数は16人。



 須崎市では太陽の出ている時間が長いことから「クリーンエネルギーのまちづくり」を標榜しており、クリーンセンター横浪太陽光発電事業について調査を行いました。

 産業経済省、環境省の再生可能エネルギー高度導入CO2削減モデル地域計画に認定されて平成17年に取り組んだそうです。発電容量は300Kw、1620枚のモジュールパネル。

 全国的にも先進なので、開設当時と現在を比較した話を聞けて、今から取り組む坂井市にとって大変勉強になりました。

 

【丸亀市】



 丸亀市は海上交通の要衝であり金刀比羅宮お参道口として発展。平成17年に丸亀巣に綾歌町と飯山町が合併して、平成24年4月1日の人口が110568人、平成24年度当初予算約400億円。議員数は27人。丸亀城がシンボルとしてあり、競艇場があるので坂井市とは関連があります。



 丸亀市では、まず、給食の地産地消について調査しました。

 旧飯山町が以前から地場産物を活用した学校給食のあり方に熱心で、その熱を引き継いで、積極的な学校給食事業を展開しています。地域の産業や文化に興味を持たせたり、農業従事者へ感謝の念を抱かせたり、顔が見えることで安全性を高めたりと、地域の生産者と給食センターや学校が結びつくことで、多くのメリットがあります。学校給食週間には、生産者を各学校へ招き、生産者の立場からの講演を行っています。また、月に1回地産の会会員30人と給食センターは会議を持って、食材の供給について相互連携を図っています。それでも、地場産物の占める割合は33%強。これは、坂井市でもやる気になればできることだと思います。またアレルギー対策のため、マニュアルづくりも進んでいます。



 次に丸亀名物骨付き鳥ブランド化プロジェクトについて調査しました。

 他地域との差別化を図り、市場において情報発信力や競争力での優位性を持ち、地域住民の誇りと自信を高めるにとどまらず、旅行者や消費者等に共感、愛着、満足度をもたらすことがブランド化というものであるとのこと。これは納得です。

 まずは市民間での価値観の共有、次に地域内外から評価され選ばれる、そこまでいけば。持続可能な地域経済の活性化に結び付くそうです。要は自立経済を目指さなければいけないということ。

 丸亀にはうどんが御当地グルメとして知られていますが、他地域のお有ることから骨付き鳥に目がつけられた。その為に広報戦略に力を入れました。骨付き鳥専門のフリーペーパーを3万部発行し内外に散らしました。もちろん、フェイスブックやブログ、YOUTUBEなどは連動。官と民との協力も図ったそうです。今後は継続的にPRに努めたいとか。

 坂井市もコシヒカリの発祥地であることから、米のブランド化を実現したいと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿