2010年9月4日土曜日

「瀬戸内国際芸術祭」を視察(直島編)その1

翌8月18日(水)は先ず、直島へ向かいました。

小豆島から直島へは高速艇で渡りました。
この写真の中心に係留しています。左に見えるのが前日に使ったフェリー。
その速度の違いは歴然です。


高速艇で小豆島直島間は約40分でした。

直島に近づいて、小山の頂上に白い建物が見えました。
これが世界的に有名な地中美術館です。

瀬戸内の海のなんとも穏やかなこと。波も無く、湖のようです。

直島のレセプションはさすがに違います。

ベネッセコーポレーションが安藤忠雄さんの建築を軸として
島全体を現代アートでコーディネイトし、
世界各地から先鋭のアーティストが訪れているだけあって、
接客に卒も無く、何でも気軽に質問できる雰囲気があります。

このインフォメーションパネルはきっと小豆島にもあったんでしょうが、
直島では見てみようという気にさせてくれますまんね。
小豆島と直島の違いって?と考えさせられました。


案内は4ヶ国語で表示。

ところで、この芸術祭に関わっている7つの島の位置関係が分からないと
ストレスもたまりましょう。

次のマップをご覧ください。

右上にあるのが小豆島。赤い吹き出しで宮浦港と記してる島が直島。

小豆島と直島の中間にあるのが豊島(てしま)。

豊島の斜め左下の小さい島が男木島。その下の細長いのが女木島。
その下の四国側が高松市になります。

大島と犬島は、説明が長くなるのと今回行かなかったのでパスします。

直島の見どころは3箇所に分かれています。

高速艇が到着した宮浦港近辺と
バスで約15分ほど島の真ん中を横断して東側にある本村(ほんむら)地区と
島の南側に点在するベネッセの施設です。

まず、私達は、真っ直ぐに本村地区へ向かいました。
町営バスの時間が平日プログラムで、本数が少ないからです。
バス代はどこまででも100円でした。

本村地区では、越後妻有でも実験されていた「家プロジェクト」が展示のメインです。

この建物もその一つ。外壁に杉板を焼いたものをどの家も使っていました。
塗装だと塩害に弱いからでしょうか。


内部は撮影禁止なので、外側だけ。

内部の和室には畳みの換わりに、浅いプールが設けられ、
格子の陰影をアクセントとして使ったインスタレーション作品でした。


近くに、空き缶をデフォルメして製作したオリジナルグッズを売るブティックがありました。
このお店は、この芸術祭に直接関わっているわけではありませんが、
直島がアートの島として知られるようになってから、
自宅を改造して誰でも受け入れるブティックを開業したそうです。

この地区をうろうろと歩き回ってみると、
なるほど、本村地区には、昔ながらの街並みと小路がまだ残されていて、
ベネッセの斬新さとの好対照なところが、
訪れる観光客にほっとした空間と気分を与えてくれます。

本村の集落を抜けたところにある階段を上っていくと
護王神社に出ました。

ここでは、僕の大好きな杉本博司さんが
護王神社自体をアート作品にしていました。

杉本さんの古代への憧憬と畏敬が垣間見れる作品です。

この案内板は、本村地区がどの辺になるのかを示しています。

家プロジェクトは5件ほどありましたが、
その中で、昭和レトロを狙ったのが「歯医者さんの家」。
この中にはなぜか、自由の女神がすくっと立っていました。
この写真でも頭の冠の部分が見えるでしょ。


でも、暑かったなあ。

本村地区からベネッセ施設の地中美術館へ向かいますが、
町営バスは途中のつつじが荘というリゾート施設までしか行っていません。

この日もお盆が過ぎたとはいえ、かなりの観光客が訪れていました。
そのほとんど、んんん、7割が20代の女性たちと言っても過言では無いくらいです。

なので、バスの込み具合が尋常ではありませんでした。



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